後退する大人の美意識に対する提言

March 31 [Sun], 2019, 0:56

我が意を得た素晴らしい指摘なのでどうしてもシェアしておきたい。

何という美しくも鋭い品位のある指摘だろう。文学の存在しなければならない意義がひしひしと伝わってくる。
この品位を養うための基盤が社会全体で劣化している事をこそ憂う。
言葉は意識の不可欠な栄養素だ。その感受性を育む土を汚染させてはならない。




『後退する大人の美意識


 「幼稚化」と書いて、あわてて、「幼児の方がまだましな意識を持っている」と思い直して「後退する」に書き換えました。
 世も末だと、最近思うことが多かったので、あまり驚きませんでしたが、最近、横浜に作られた「うんこミュージアム」というアミューズメント施設の記事を読んで、ただ嘆息しました。このような状況を喜び、はやし立てるモラルが確固として存在している状況、進んでいった経済至上主義の前には、大人のモラルや美意識も歯止めが利かなくなったということでしょうか。
 幼児が「うんこ」について興味を持つのは、それが大人社会でのタブーとして認識されているからです。大人が嫌がり怒るタブーを敢えて口にすることにより、社会ルールに逆らい、その場では大人と対等の立場を確保できる。そして、それが自分自身の生産物であるという自信と興味から、うんこに対しての愛着となる。いわば彼らの自立の道具としてのうんこの役割があります。
 それはいわば楽しさや探求とは関係のない、本能的な快楽に裏打ちされた興味です。それを大人が「子どもの純真な興味」とはき違え、またビジネスとの道具として、大人がタブーを標榜してしまっている…。
 ミュージアムには、若い女性もたくさん訪れているらしく、オブジェを持って写真を撮る女性たちの写真が載っています。「かわいい!」と思っているのでしょう。でもその姿はいずれ、歴史の教科書にも紹介されるほど滑稽であると本人たちは気づいていないようです。若い彼女たちは、まるで精神的な成熟を拒否し、大人に対しての反抗心を自らが後退することによって満たしているようにも映ります。
? 彼女たちが大人と見出すのは、無感覚で生きざるを得ない大人像や、おそらく社会全体が持つ閉塞感、異常な高齢化社会に対する不勉強や偏見もあるように感じます。弱者が生きにくい世の中をことさら強調するニュースを浴びて成長した彼は当然のように経年に対しての嫌悪感を育てていったことでしょう。そしてそれは、自らの経年に対する拒否にもつながっている。
 経済的に劣る者、生産性のないものが、弱者となるゆがんだ社会の闇を、彼女たちは知らず知らずのうちに血肉にし、自らの美意識をゆがめても体現してしまったのかもしれません。その闇を作り上げたものこそ、最新技術でデコレーションすることにより、タブーも金に換えられると信じている、このゆがんだ社会であると思います。
 おそらくミュージアムは、大人も流れによって楽しむことで、子どもにとっては大人を困らせる道具としての意味を失い、ただの乾いた時代のあだ花的な場所になると思います。


 「うんこ」を使った勉強の本が売れた理由は、タブーに挑戦する子どもの自立心を捉え遊び心を刺激して勉強の負のイメージを隠したためだと思われます。それで勉強をするようになったと喜ぶのであれば、うんこが出てくる構造のドリルを与え続ける必要があります。 
 品のない言葉によってタブーの基準がゆがもうが、「子どもがドリルをする方がよろしい」と、うんこを肯定して喜んで与えてしまった親は、子どもたちが今は表にでなくても様々な感性の弊害を背負ってしまったことには意識が及んでなかったのかもしれません。


? 子どもの美意識などまったく意にも留めず、表現が奇抜で面白い、大先生、とあがめられ多額の印税を手にした絵本作家。斜陽の出版業愛をけん引しているという自信のもとに、莫大な金を儲けて喜んでいる出版社。
? 彼らのなんら歴史的な贖罪も問われることはありませんし、社会的な信用は多くの人に支持されたかれら彼らの側にあります。これから数年以内に本を売り切り、何事もなかったようにまた売り切る絵本を作りつづけ、それがまたヒット作になっていくのでしょう。


 私たちが「美しいもの」にこだわりつつけているのは、彼らから見れば時代遅れなのかもしれません。品のない言葉が児童書業界にさえ氾濫する現状の中では、マイノリティーと言えます。またこの記事を読まれて、少なからず共感されるかたも、おそらく少数派に属されているのでしょう。


 今回の出来事は、そのまま絵本の業界の状況にもあてはまります。
?売れる物を如何に売るかがビジネスの原理ではありますが、扱っている物は、子どもの心を育てる大切な道具であるという認識が決定的に欠けている。
「子どもの為を想って」「子どもが楽しめる」「面白い」その程度を考えるのは、あたかも「平和」を語ると同じく、踏まえておくべき当然の認識で、さらにその上、子どもと親の10年後20年後を見据えて作るのが本来の絵本であると思います。その意味で、あまりにも浅い文学性で、絵本をしたり顔で作っている編集者が多いと言わざるを得ません。
 現在の消費的な絵本を一般化させた大きな責任は、このような職人感覚の摩耗にあると私は思います。


 面白い、楽しい、美しいは、個性によって違うからこそ、可能性もあるものですが、その共通する基準を育てていっている幼児に対して、大人は、先人としての責任があるのではないでしょうか。
 個々の共通点を見極め、全体的にあるべき方向へ導いていくのがこの時期の文学の役目であるのではないでしょうか。それを不勉強なままで、ただ売れることに特化したデザイン性が絵本の意味であるとはき違えている大先生方があまりにも目立っていると、私はメディアの在り方にも疑問を持っています。


 ある一部のクリエーターがしかけることで、絵本が何万分も売れる。それは奇抜で、一部の有名人の「おもしろい」という軽い言葉に裏打ちされ、ネットで配信される「話題」という文句と共にあたかも万人の支持を得ているように装飾されたコマーシャルを通して本来以上の価値をもった存在になる。
 その一方で、70年前から読み継がれているような幼い心を満たしてくれる宝物のような絵本が次々と絶版になっていく。
 絵本は、小さな人たちと共有できる唯一の文学です。だからこそ、社会の文化度を測る尺度にもなり得ます。この国の文化度を測るとすれば…
 一昔前なら「品がないことをするな」という言葉で一蹴されてきた美意識が、居住まいを正して説明しなければ理解されなくなった世の中。
 危機感を抱いているのは私だけでしょうか。


 小さい人たちが絵本を選ぶ基準はそれぞれです。
「これがいい」「かわいい」と思うその気持ちに対して、「これは品がない」などという権利は誰にもありません。
 それがかけがえのないその子の個性なのですから。
 認め、励ましてあげるのが大人の役目です。ただ、その個性を作っているのは、大人が作り上げ、知らず知らずのうちに子ども影響を与え続けていた「環境」であることも忘れてはいけません。
 大人にはその環境を整えて、個性の形をつくっていく重大な責任があるのです。その責任をテレビや幼稚園に押し付けて、勝手に手にした興味と思うのは、長い目で見ればネグレクトにも等しい怠慢でもあります。その小さな角度の違いが、小学生の高学年になっても「ゾロリかマンガしか読まない」という小さな現象になって表れても、その理由を省みることもなかなかありません。 その時期に、心を動かす文学作品に慣れ親しむことができた環境もたくさん存在したのにもかかわらず。その感覚が生きていくのに役に立っているかどうか、文学とは普段は役には立たないのかもしれませんが、魂を根底で支えていくものです。それすらも問われることもないかもしれません。


 文学を忘れた大人の後退。誰かが言葉を言い続けなくてはならないように思います。それが、私たちが引き継いだ絵本に関わる職人としての誇りでもあります。
 私はまだあきらめてはいません。この小さな絵本屋で何ができるのか。あともう少しだけ、この抵抗を続けていきたいと思います。

                           蓮岡 修』

2019年03月30日に感じたこと

March 31 [Sun], 2019, 0:00
  • 明日、死ぬと思って生きなさい。 永遠に生きると思って学びなさい。 幸せとは、あなたが考えることと、あなたが言うことと、あなたがすることの、調和が取れている状態である。 … 重要なのは行為そのものであって、結果ではない。だが、正しいと信じることを行いなさい。 マハトマ・ガンディー Posted at 11:17 PM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

2019年03月29日に感じたこと

March 30 [Sat], 2019, 0:00
  • 花曇りの花園神社。 今日は寒いけど新宿は今週末が花のピークだろうなぁ。 来週はもう散っちゃってるかな。お店抜け出して御苑に様子を観に行くか思案中。 https://t.co/iqxnNsv0cq Posted at 03:41 PM
  • あってもなくてもいい、そうなってもならなくてもいい。そうやって心のギアがニュートラルに入り、本当に全て受け入れた時にだけ、葛藤のサイドブレーキが外れて状況が動き始めます。僕らは基本的にはオートマ車仕様なので、葛藤を手放せば宇宙の法則に乗って自分の真のある場所へと運ばれていきます。 Posted at 11:25 PM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

2019年03月24日に感じたこと

March 25 [Mon], 2019, 0:00
  • 春分明け最初のリーディングカフェ、明日3/25(月)19時からです。んー、競馬とかのゲートが開いていよいよ動き始めた感じ。進むペースはそれぞれ自分で決める。今は軽くなって動き始めた風を感じよう。 https://t.co/pafy9E7zIe Posted at 06:53 PM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

2019年03月21日に感じたこと

March 22 [Fri], 2019, 0:00
  • 雨上がりの湿り気を含む春の朝。お、これ最高じゃん。春分満月揚がるー! ゼロ地点越えたね。いよいよ始まるね。もう今年は行ける所まで全力ダッシュだよ。 こっから2020の夏まで駆け抜けるよ。本音の夢を叶えるのに本気の奴は、一緒にヨーイドンで行こう。こっからはガチで現実が動き始めるよ。 Posted at 08:46 AM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

世界が変わる時

March 21 [Thu], 2019, 18:50



世界中の中高生たちが動き始めた!
時代の変わり目に僕等はいる。これほど大きく希望がうねりを上げて動き始めたのを私は始めて見た。
新しい世代の何という希望に満ちた力強さ。
16歳の環境活動家に動かされ、この星を本当に憂う世代がこんなにも同じ方向を向いている。
右でも左でも過去でもなく、ただ未来を守り、前を向くために声を上げている。

本来ならこれはインディゴ世代の私達の役割なのに、本当に不甲斐ない。
君たちが動かずとも安心できる星を創る仕事に僕等は間に合わなかった。
せめて共に行こう。一緒に歩こう。
自分達のしてきた間違いを認め、新しいこの星の在り方を創り直そう。

僕等はまずこれをするために地球に来たのだから。
そして新しい時代の平和を分かち合うことを始めていこう。



3月15日、116か国の1905か所という空前の規模で、気候変動の危機を訴える子どもや若者によるアクション”FridaysForFuture”が行われた!!#FridaysForFutureで検索してみてください。









以下第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)演説内容書き起こし



私はグレタ・トゥーンベリといいます。15歳です。スウェーデンから来ました。「クライメート・ジャスティス・ナウ」の代表として演説しています。
スウェーデンは小国なので、私たちが何をしようと問題ではないと言う人がたくさんいます。

でも私は、どんなに小さくても変化をもたらすことができると学びました。

もし、たった数人の子どもが学校へ行かなかっただけで世界中の注目を集めることができるのなら、私たちが真に望めば力を合わせて何ができるかを想像してみてください。しかしそのためには、それがどんなに不快なことであっても、はっきりと発言しなければなりません。

あなた方は人気低落を恐れるあまり、環境に優しい恒久的な経済成長のことしか語りません。非常ブレーキをかけることだけが唯一の理にかなった対策なのに、あなた方は私たちをこの混乱に陥れた、あの悪いアイデアを推進することしか口にしません。

それは大人気のない発言です。その重荷をも、あなた方は私たち子どもに負わせているのです。でも私は人気取りのことは考えません。私は気候の正義と生きている惑星のことを考えます。

私たちの文明は犠牲にされています。ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続ける機会のために。

私たちの生物圏は犠牲にされています。私の国のようにお金持ちの国の人たちがぜいたくな生活をするために。その苦しみは、少数の人のぜいたくのために、多くの人たちが払う代償なのです。

2078年に、私は75歳の誕生日を迎えます。もし私に子どもがいたら、一緒に過ごしているでしょう。子どもたちは私にあなた方のことを尋ねるかもしれません。まだ行動できる時間があるうちに、なぜあなた方は何もしなかったのかと。

あなた方は、自分の子どもたちを何よりも愛していると言いながら、その目の前で、子どもたちの未来を奪っています。

政治的に何が可能かではなく、何をする必要があるのかに目を向けようとしない限り、希望はありません。危機を危機として扱わなければ、解決することはできません。

化石燃料は地中にとどめ、公正さに目を向けなければなりません。この制度の中で解決することがそれほど難しいのであれば、制度そのものを変えるべきなのかもしれません。

私たちは、世界の指導者たちに相手にしてほしいと懇願するためここへ来たのではありません。あなた方はこれまでも私たちを無視してきました。そしてこれからも無視するでしょう。

私たちは言い訳を使い果たし、時間も使い果たそうとしています。

私たちは、あなた方が望もうと望むまいと、変化は訪れると告げるためにやって来ました。真の力は人々のものなのです。

ありがとうございました。









 

2019年03月18日に感じたこと

March 19 [Tue], 2019, 0:00

2019年03月17日に感じたこと

March 18 [Mon], 2019, 0:00
  • 魂が本質的に自由であるには、どんなときも今いる環境を楽しみ、それを味わい尽くす以外に方法はない。 ここでない何処か、今でない時、この環境でない状況の中に幸福を探し求めることは、空想の中に空腹を満たす術を探すことと同じ。 幸不幸を問わず、まず今ここを味わい尽くせば、人生は動き出す。 Posted at 08:52 AM
  • RT @chihirotan_pf: 夏目漱石は、I love youを「月が綺麗ですね」と訳しなさい、それで伝わるからと言いました。 二葉亭四迷もまた、愛しているの代わりに「死んでもいい」と訳しました。 なんて繊細な感性。 日本に生まれて、本当によかった。こんなに静かな言葉で… Posted at 09:25 AM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

2019年03月15日に感じたこと

March 16 [Sat], 2019, 0:00
  • ピエール瀧のCDが回収されている件に関して一言。 アートに罪は無いはず。罪を憎んで人を憎まず、その作品も然り。 ビートルズやジミヘンは回収しないのにね。 裁くのは法に任せて、個人レベルでは許してやればいいのに。 作品に心動かされて… https://t.co/Oo0ucTkpbS Posted at 08:06 AM
  • これは本当に酷いな。支援したいな。先月から金曜日の新宿出張所で得た売上の半分(残りの半分は場所代)は寄付に回そうということを決めて実行しています。悩みがあって、でも間接的にでも難民支援したい方は金曜日の新宿店(… https://t.co/2dugoQ2ldM Posted at 09:48 AM
  • あまりにいい天気だったので昼休み抜け出して御苑をお散歩中。あのコブシが咲いてる頃かと思ったんだけど白い花弁が雪の様に散る最中でした。一足早い桜も。もうすぐあの美しい季節が来るね。 https://t.co/msVQtWErSO Posted at 01:10 PM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama

2019年03月13日に感じたこと

March 14 [Thu], 2019, 0:00
  • これはいいね! ぜひ世界的なムーブメントにしよう。 誰にでもできる希望の作り方。ゴミを拾ってその前後の写真を上げるだけ。 『ゴミの掃除の、ビフォーアフターの写真を撮って、SNSに投稿しよう!』運動。投稿するときは、『… https://t.co/ciBsSMzLQM Posted at 06:23 AM
  • RT @miss_g_kei: おどろいた。 次女。社会先生が「日本の学校はあまり勉強されたら困るようになってる。勉強されたらいろんな事が分かってしまうから。だからちゃんと学ぼう」と言ったそうだ。 「授業中でも飲みたくなったら好きなように水分を摂れ」とも。 『先生』だ。 Posted at 01:21 PM
  • https://twitter.com/Takao_Nukiyama
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ヒーリングスペース 旅人の樹 主宰
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