河原にて

 





弛まなく巡る自然の営みに 時として癒されるのは

その営みは等しくあまねく 世界に注ぐから



己だけが特別なわけでもなく

それらは膨大な数の 生命各々の中で行われ

この天穹の下にある全てが 一つの営みの中にあり



小さきものである己ひとりの

それさえもその一部なのだと思わせるから



もの云わぬ蒼穹に 個を投げて返す者なく

コダマを待つ子のように 深みを仰ぎ見れば



投げた個に覗き見られ

孤独はただ創造された檻と知る



一人在ることを裏返せば

描かれた点を支えるカンバスの無地のように

ただそこにあった宇宙の営み



己もまた そこに描かれていると

ただ在ることを受け止められた

その一つだと許される





ありがとう










 

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