きちんとした形で旅の報告をしていなかったので、改めてここに9月のNZランド下見旅の全容を残します。
(そもそも何の下見なのかというお話はこちら)
初日にちょっとしたアクシデントがありましたが、それが完璧な禊ぎになり、私たちは旅の間中、宇宙の流れに流されるまま、旅を進めることが出来ました。
初日、二日目はロトルアとタウポという二つの湖の町に泊まりました。
ロトルアは箱根のような地熱の町、タウポは美しく整った高原の町で、ちょうど九月は春の季節で桜や木蓮が咲いていました。
このどちらも候補地ではありましたが、そこでは確かな実感を掴めずにいました。
三日目、トンガリロ国立公園を経由して、当初の最大の目的地であったニュープリマスへ向かいます。
道の選択を誤り、ハイウェイではない山道を半日以上かけて進むと、途中にジョシュア・モーガンさんという方のお墓がありました。(この地方の自然を深く愛し、おそらくはこれを守ることにとても貢献した方)
そこは元々のニュージーランドの植生が茂るとても美しい森で、車を停めて脇の山道を100メートル程進むと現れます。
雨の降る日でしたが、その時間だけは陽が差していて、神秘的な森の中に木漏れ日が広がり、聖域のような美しい空間が開いていました。
聖地が今開いている、と感じたので、ニュージーランドの大地の精霊にご挨拶しました。
(ここに住んでもいいですか?と尋ねると、いいよぉ~、という返事。意外とフレンドリー)
そしてその時ようやく、私たちはニュージーランドの大地に本当に受け入れられたという実感を得ました。
そしてここからが、本当の旅の始まり。
ここから何もかもが流れ始めました。
夜遅くに、ようやくタラナキ地方に入り、ニュープリマスの隣にある小さな町、oakuraのホリデーパークに落ち着きました。
が、山道に時間を取られて夜遅く宿に着いたため、宿のオフィスは閉まっていて誰もいません。
部屋の鍵はあったけどリネン類がなく、寝るにも寒くて困っていたところを、2軒先のロッジのマオリのご夫婦が助けてくれました。
4日目朝はグリーンスクールの植林ボランティアに参加し、この土地の最も美しいエッセンスを凝縮したような場所を味わってきました。
マオリの聖地でもあるタラナキ山と、タスマン海にはさまれ、森と美しい川のある広い土地です。
そこに居合わせたグリーンスクールBaliからの移住者、コウジさん一家とお昼をご一緒することになり、たくさんの情報を得ることが出来ました。
その夜は、前日助けてくれて仲良くなったマオリのご夫婦と、お礼に一緒に夕食に行きました。
実はこの毛布を分けてくれたご夫婦は、マオリのシャーマンであるトフンガの家系の方たちでした。
最後のトフンガの一人である叔父を持ち、彼等はこのタラナキで既にリトリートヒーリングセンター(私達がNZでまさに作ろうとしていたもの)を運営されていました。
あの時、山道を選択しなければ、この出会いもなかったので、これも完璧な調和。
その夜、私達は互いに5時間以上も話し、さらに旦那さんに個人セッションをする流れになり、僕のやっていることを深く理解してもらう機会を得ました。
英語でのカウンセリングや、サイキックヒーリングセッションを行うことが可能だという自信を得ることも出来ました。
互いにブラザーと呼び合える仲間や協力者がこの地に出来たのは、本当にとても大きなご縁です。
後日に彼等のリトリートセンターを見学させてもらうこともでき、この土地で働くイメージを持つことが叶いました。
ビザの問題をクリア出来れば、ここで仕事をすることは難しくないかもしれません。
妻はこのご夫婦から教えてもらった、マオリの伝統文化や技術、言語を伝えるマオリ大学にとても興味を持ったようです。
翌日には、16年前に僕が映画ラストサムライの撮影でニュープリマスに滞在していた際に、お世話になった別の友人夫婦の元にも遊びに行くことができ、(そこでも5時間話し、)その向かいに売りに出ていた家のオープンハウスを見学することも出来ました。
残念ながらその素晴らしいおうちは翌週には売れてしまいましたが、この土地で暮らすというイメージを強く持つことができました。
最終日前日にグリーンスクールNZのコアスタッフの方が、私達のためだけに学校の敷地案内をしてくれました。
美しく広い土地と、最高の環境美意識を張り巡らせてデザインされた校舎、まさに理想的な学校です。
持続可能な世界を創るためのチェンジメーカーが、いずれここから無数に世界に排出されるようになるでしょう。
子供の学校、妻の大学、私の仕事、住む場所のイメージ、心からの友人と協力者。
実質わずか4日間の今回の旅後半で、移住に必要なものは全てそろいました。
なんという完璧なミラクル。
今回の旅で受け取った最大のギフトは、コントロールを手放し宇宙にゆだねるということが、真に完璧な流れに自分達を運んでいくという体験的理解でした。
これは今後の生涯をデザインしていく上で、本当に重要な理解になると思います。
宇宙の計らいの全てに、心からの感謝を捧げます。
最終日の朝でさえ、新しく出会う方々もいて、さらにはグリーンスクールを案内してくれたK氏が、最寄りの国立公園の入り口まで同行までしてくれました。
あのレッドウッドの森の中で大地に祈ったことで、ちゃんとこの土地に根が降ろせたような気がしました。
戻ってこれるという確かなイメージを持って、僕等は翌日帰国することが出来ました。
あとは日本での頑張り次第ですね。
波乗りのような最高の自然体で目的地に向かいます。
ミラクルが導いていく未来に、もはや不安を持たずにいる自分達がいて、このまま目を反らさずに進もうと思います。
やってくるものを受け取り、持っているものを惜しみなく与え、出会うものすべてと調和しながら、新しい世界に皆で向かっていく未来は、それほど非現実的なものではなさそうです。
たくさんのつながりに生かされていることに感謝しながら、新しく生まれるつながりを広げ、世界が皆の手で一つにつながることをイメージしています。
この輪が、大きくなっていくことに感謝です。
よろしくおねがいします。
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