しぶんぎ座流星群

 


今夜、三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」

の極大があります。

八月の「ペルセウス座流星群」と十二月の「ふたご座流星群」に並ぶ天体イベントです。



毎年、旅人の樹では八月のペルセウスに合わせて流星群観測企画を行ってますが、今回は真冬ということもあり、星空観測はひっそりと行うことにしました。



そんなわけでお時間とお気持ちに余裕のある粋狂な方は、ご一緒にその時間、空を見上げましょう。

冬の観測は寒いので、アラスカに行くつもりで防寒装備をおすすめします。

冬の観測をなめると痛い目をみますので、十分にご準備ください。

温かい飲みもの入り魔法瓶などの持ち物があるとなおよいでしょう。



しぶんぎ座流星群は1/3(土)~4(日)にかけての北の空に、1時間に数十個出現することもあり、雲さえかかっていなければ、1/3(土)の深夜から1/4(日)の未明にかけて、最高の流星が見られそうです。

4日の早朝3時頃が極大の予想です。

ただし、この流星群の正確な予測は、まだできないそうなので、油断は出来ませんが。



では素敵な星空散歩になりますように。

幸運な星の出会いを。







【参考】

しぶんぎ座流星群はもともと当たりはずれの大きな流星群で、極大夜以外の出現数もわずかに過ぎません。

しぶんぎ群の流星の特徴は、やや速い、やや明るい、とやや控えめです。

輻射点は北斗七星の柄の先の方、りゅう座とうしかい座の境界辺りにあって、0時前には昇り(高緯度地方では沈まない)、明け方に最も高くなります。

そのため、明け方が観測に適しています。



しぶんぎ座は星座、星図のどこを探しても見つかりません。

「しぶんぎ座」という名前は、現在では存在しない「壁面四分儀座」に由来しています。

星座は無くなっても、流星群の名前としてはそのまま使われています。

しぶんぎ座流星群の放射点は現在のりゅう座とうしかい座の境界あたり、りゅう座ι(イオタ)星付近にあります。このため、しぶんぎ座流星群は「りゅう座ι流星群」とも呼ばれます。

しかし、「りゅう座流星群」はもう1つあるので(10月のジャコビニ群)、1月のこの群は「しぶんぎ群」と区別されて呼ばれます。

しぶんぎ座流星群は、毎年1月4日ころを極大として活動している流星群です。

(流星群が最も活発に活動する時期のことを「極大」と呼びます。)





【流星群の仕組み】

流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて、大気と激しく摩擦を起こし、高温になって光って見える現象です。

彗星(ほうき星)はこのようなチリの粒を軌道上に放出しているため、チリの粒は、それを放出した彗星の軌道上に密集しています。

彗星の軌道と地球の軌道が交差しているところでは、チリの粒がまとめて地球の大気に飛び込んできますので、短い時間にいくつもの流星が出現することになります。

これが流星群の起こる仕組みです。

地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっていますので、毎年特定の時期に特定の流星群が出現するわけです。

流星群の元になるチリの粒は、同じ方向からやってきて地球大気に飛び込んできます。

それぞれのチリの粒はほぼ並行に地球の大気に飛び込んできますので、それを地上から見ると、ある流星群に属している流星は、ほしぞらのある一点から放射状に飛び出すように見えます。

流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼び、放射点がある星座の名前で「○○座流星群」と呼ばれます。

流星群の流星は、放射点が地平線の上にあるときにしか出現しません。

放射点が地平線の下にあるときには、流星の元になるチリは地球の裏の方向からやってきていることになりますので、自分の上空にある大気に飛び込むことがないためです。

また、放射点が高い位置にあるほど、多くの流星が出現します。










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