notes left behind






とてもよい記事を読みました。

本当に、人に愛や勇気を与えるような言葉や意図が、

もっとメディアに満ちていたなら、世界はもっとよくなるのにと思います。

小さな子のありのままの優しさと想いが、まっすぐに届きました。

子供が亡くなるのは居たたまれないけど、愛は日常の中にこそ

表現されるべきなんだと教えられました。

ありがとう。





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家中から見つかる娘のメモ、2年前に亡くなった少女が隠した家族への想い






子どもを持つ親なら、自分の子どもは「思っていた以上に深い考えを持っている」と感じる瞬間が少なからずあるかもしれない。「子どもは何も知らない」と思い込むのは親の勝手で、逆に親が子どもの一面を知らないということも多いようだ。実はしっかりと大人の行動を見ている子どもたち。愛情豊かに育てれば、きっと同じだけの愛情が返ってくるに違いない。2年前、脳のガンで6歳の少女を亡くした米国人夫婦がいる。「あまりに短い命」と悲しみに暮れる夫婦だったが、少女の死後、家の中で家族に宛てた彼女のメモを見つけた。それは1通だけでなく数百通にも及び、今なお思わぬところから見つかることもあるという。 


エレナ・デッセリッチちゃんに深刻な病気が発見されたのは、6歳の誕生日を間近に控えた2006年11月末のこと。言葉がうまく話せなくなり、まっすぐに歩けなくなったエレナちゃんを医者に見せたところ、びまん性グリオーマという悪性の脳腫瘍と診断された。米放送局ABCは、この病気を「米国で年間200~300人程度の子どもが発症する最も毒性の強いガン」と説明している。エレナちゃんには残念ながら回復の見込みはなく、余命4か月半と宣告された。


しかし、わずかな可能性に賭け、エレナちゃんに病状を告げずに懸命の対処を試みた両親。それと同時に「残された時間を、エレナと妹のグレイシーにとって特別な瞬間にしよう」(英紙デイリー・メールより)と、夫婦は心に誓ったという。「ガンだけにとらわれず、家族と共にエレナがしたいことをすべてやれるようにしたかった」と話す父キースさん。病気が明らかになってすぐ訪れたクリスマスも盛大にパーティーを開くなど、4人の時間を大切に使い始めた。


医者に宣告された余命日数は超えたものの、病気は確実に進行。診断から約9か月が経った2007年8月、エレナちゃんは短い生涯を閉じた。最後は麻痺から話せなくなったというエレナちゃん。しかし、本と絵が好きだった彼女は、自らの運命を知っていたかのように、家族に内緒である行動を続けていた。残された家族がそれに気付いたのは、エレナちゃんが亡くなって数日後だったそうだ。


両親や妹のグレイシーちゃんは、家の中の至るところから、エレナちゃんが書いたメモを発見。ポストイット、プリンター用紙、切れ端など、さまざまな紙に書かれたそのメモは、両親や妹のほか、祖母やおばさんの飼い犬にまで宛てたメッセージの数々だった。その多くは、似顔絵と共に「パパもママも、グレイシーも大好き」とメッセージが書かれたもの。彼女は自分に時間が残されていないと気付いていたかのように、家のいろいろな場所にメモを隠していた。


今までに数百という多くのメモが、3つの箱が満たされるほど見つかったそうだが、2年経った今でも新たに見つかる時があるという。キースさんは「メモはブリーフケースからも見つかったし、本の間や化粧台の引き出し、クリスマスグッズの箱にもあった」(米ニュースサイトMSNBCより)と話し、まるで“宝物”探しのような状態。しかし、見つければ見つけるほど、隠されたメモが少なくなっていくため、「(新たな発見を)終わりにしたくない」との思いから、家族は1通だけは目を通さず、大事にその“宝物”を保管している。


エレナちゃんが一生懸命メモを隠し続けている間、両親はエレナちゃんの闘病日記を綴っていたのだが、10月27日にメモのメッセージも一緒に掲載された本「notes left behind」が米国で出版された。本の収益金は、エレナちゃんを追悼して設立された慈善団体にそのまま寄付されるという。決して大人とは言えない年齢で人生の幕を下ろしたにもかかわらず、亡くなって2年が経った今も両親や妹にたっぷりの愛情を注ぎ続けるエレナちゃん。まだまだ、家に多くの“宝物”が埋もれていることを願いたい。










 

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