滝に打たれる





 

夏至前に心身のエネルギー調整を兼ねて、滝を浴びてきた。

今日はいよいよ夏至。変化と次のサイクルの始まり。



今回は危険を伴なうことでもあるので、公には告知せず、内々で参加者を募って決行した。

昨年も夏至前後の日蝕の時に滝行をした。夏至の滝は恒例になりつつある。



昨晩の大雨の影響で、今日の滝はかつてないほどの水量。

雨で洗い流され、すべてが整って、今日は素晴らしいコンディションだった。



   







一年ぶりに聖地に戻ってきた。

水をかき分けながら、緑の谷間を抜けて、たくさんの生命の森の中を通って。

久しぶりに見た滝はとても厳かで、でも歓迎してくれた気がした。



ここの自然の神さまはいつも明るくてとても優しい。

光が差してきて、その空間にまっすぐに光が降りて、本当に美しかった。













服を脱いで、お清めをして、粗塩と清酒で正式にご挨拶の儀式をする。

ご挨拶が済むと空気が変わって、自分達と大きな自然の位相が同期して、それまでどこか薄く閉じて異世界のようだった空間が、急に現実感を伴なって輪郭が強くなる。

・・許可された。



そして、皆が滝に入っていく。

滝壷から見上げると、風圧で舞い上がって、霧水が昇っていくのが見える。

水と風圧でものすごく寒い。そして滝の水はさらに冷たい。

浴びるまでに少し勇気がいる。



気持ちを整え、一番強い水流部分に入る。



呼吸もしづらいような水流と水圧。

頭と体が、水に叩きのめされ、頭頂が自然の圧力とエネルギーに、ものすごい勢いでノックされる。



今日の水圧は特に半端ない。かなり本気でいたい。

これが、絶え間なく20m上から落ち続ける水のかたまりの重さ。

空から落ちて集められた、自然の循環、地球の呼吸。



この滝から、最初に出た時が最高に気持ちいい。

頭がスカーッと晴れて、自分の頭の上を覆っていたものが、根こそぎクリアになる。



一度水に入ってしまえば、あとは温かい。

その後、何度か滝に打たれに入る。



この一年の変化を感じる。

去年までは、滝の中で水圧に堪えていた自分が、今年は力が抜けていて、水の流れに逆らわずにその場にいられた。

いようと思えばいくらでもいられそうなくらい、意識が体を俯瞰している。



一方で、水流で叩きのめされた身体は、大変なことに。

体に起こっている痛みを冷静に見ている自分がいて、それ以上いるとダメージで身体はまずいことになるよっていう、ほんの少し手前で滝を出る。

それを繰り返しながら、自分の中に起こることをただ見ている。

そんなかなり冴えた感覚が、水流の中で見ていられて、とても楽しい。



水の流れが龍のように感じられて、そのエネルギーが、頭頂から絶え間なく注がれる。

そうか、「龍」は「流」なんだ。

「りゅー」も元々「流」の言霊から頂いたものだ。これもギフトみたい。

私の中の、余分な意識、エネルギー、全て洗い流して、この星のために働けますように。



そんな祈りをしたり、ただ水と遊んでみたり。

意識がその場に居続けようとするに対して、身体は体温を奪われて、もうそろそろ限界というところで、終了。


着替えて、滝と自然の神様にお礼を言って、

その場を後にする。

途中、指摘されて見てみると、滝に打たれた腕や肩が、

あちこち内出血して痣になってた。

痛いわけだ。すごいな滝。






近くの美味しいお蕎麦屋さんで、十割蕎麦を頂いて、しばらくまったりして帰る。

やー、楽しかった。遊びつかれた子供のようにぐったり。

家に帰ると、それを待っていたように雨がちらほら。



あー、ほんとに待っててくれたのかも。梅雨の晴れ間だものね。

ありがとう龍神様。遊んでくれて楽しかった。



またね。ありがとう。










 

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