『Air』






なんだかとても風の心地よい日。



先日から急に秋になった感がありますね。

季節はたった一日で変わっていく。



少し乾いた午後の風をなんとはなく浴びてたら、

「Londonderry Air」のメロディーが聴きたくなって、久しぶりにかけてみた。



そういえば昔、この歌に歌詞を付けたなと思い出して、

見てみたら手を入れたくなって、古い詩の手直しをはじめてみたり。



「Air」という言葉の響きはとても好き。

もともと風と空間をイメージした詩だったのだけど、AIRには歌という意味もあるらしい。



空間には音楽が満ちていて、音楽家はきっとそれを拾い集めて、歌にする。

絵描きならきっと、光を集めてをキャンバスに世界を創る。

だから音楽は光に似ている。

だとしたらきっと私たちも、音と光でできている。

そのすべてが振動もつ波動なら、宇宙(空間)はもともと歌(Air)なのだ。



昔、サンスクリットではそれを"Nada Brahma"と呼んだ。

季節の廻りも、人の想いも、世界の色彩も、みな音楽なら、

この調和した自然の美しさはその営み。



いつもそれを受け取ることを忘れずにいたい。

受け取る瞳が曇らなければ、世界はいつだって美しい。

この心地良い日に感謝。



ありがとう。







手直しして歌ってみたらなかなかいい感じに仕上がったのでちょっと公開。

下の動画もいい感じだったので合わせてどうぞ。



[ 『Air』](嘯月吟歌 保存ページ)

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『Air』





薫る風 抱きて立てば

あの丘に君が待つ

仰いで天(そら)に胸を張れ

思い出は風の中



いつか澄みきった蒼空が

君の心洗うとき

吹き抜けてゆく風の音(ね)に

あの詩(うた)を見つけるだろう



月陽の光抱き留めて

寄り添い揺れる花

遠き日に君の愛した

懐かしきその姿



光あれかし光あれ

暗き夜にも満ちる

響き合う星のささやき

満ちて祈りは今伝う



満ちて祈りは今伝う







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※「ロンドンデリーの歌

『ロンドンデリーの歌(デリー地方の歌)』は、伝統的なアイルランド民謡。そのメロディーの美しさから、これまで100曲以上の異なる歌詞がつけられており、中でも『Danny Boy(ダニーボーイ)』が有名。

『Londonderry Air』のメロディーにつけられた数多くの歌詞の中では、Katherine Tynan Hinksonによる「Irish Love Song」が世界的に広く知られている。



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