わりとパタパタした日だったなぁ。
風は涼しくて秋っぽくなってきたけど、日差しは相変わらず容赦がない。
重い荷物を抱えて歩くにはまだちょっと暑い。
午前中はいつもの大学でのお花の講座。
午後は仕事の予約が入ってなかったので、いろいろ自分用の所用とか買い物とかで、近所を歩き回っていた。
酵素玄米用の玄米と小豆が届いたので、それの払い込みとか、
来年度の保険(全国整体療法協同組合の賠償責任保険)の振込みとか、
他のものはよくても、それはちょっと外せないっていうようなものばかりなので仕方ない。
その勢いで、あったらいいなと思っていたものを、あちこち回って追加で買い物補充する。
うーむ、気持ちいいくらい財布に何も残ってない。
あったらいいなは、本来なくてもいいものなんだけど、たまにそういう衝動で買い込んだりする。
今日は植木の下に敷くキャスター台とか、増えてきたCDを整理するCDファイルとか、ディスプレイ用のクリスタル細石とか諸々。
基本的には生活が機能的で洗練されて快適になる、生きていることが豊かな気持ちになるためのものが好き。
あとは食べ物。身体(心身)を作るための生命要素になるものだから妥協したくない。
先日、水草をもらったので、もう少し大きな鉢に入れてやろうと思い、一緒に入れる他の水草を探しに、夕方、近くのホームセンターまで出る。
(思えばその時に遠くに黒い雨雲が見えてたんだよなぁ)
水草の種類に見入って、店員さんと話し込んでたら、ものすごい雨が屋根に当たって壮大な音を立てはじめる。
あちゃあ、こりゃしばらく帰れないかなぁと、出口で空を見上げて立ち尽くしていたら、唐突に見知らぬおじさんが話しかけてきて、青い傘をくれた。
「その豆腐屋のTシャツ知ってるよ。近所?自転車できたの?これ使いな」
断る間も与えず、自分は車だから大丈夫と、傘をくれたおじさんは雨の駐車場に走って消えていった。
(今使えばいいのに…)
ふーむ、奇特な人もいるものだ。
優しい大人って気負いがなくて素敵だと思う。
ありがたい。何か温かいものを受け取った。
彼のくれた温かい思いを、私もペイフォワードしなきゃな…
この傘は、いつか誰かが困っていたら、僕が受け取ったようにその人にあげよう。
などとぼんやり考えながら、ロビーでパンケーキを食べつつ、もう少し小降りになるのを待ってみる。
幸い、それほど待たずに晴れ間が現れてきた。夕立だったみたいだ。
その雨上がりの空には淡い虹が立ち上がっていて、夕暮れ近い太陽の金色の光が、そこら中に輝いていて、美しかった。
きっと世界は思っているよりも、本当はずっとよいところなのだろう。
それを恐れを持たずに皆が心から信じられたら、本当にそうなるのに。
傘と買い物袋をぶら下げて、雨上がりの日暮れ道を歩いていたら、露店の果物屋さんが出てた。
この辺は多摩川梨の産地なので、夏秋限定の露店があちこちに現れる。
ちょうど野菜も売っていたので、ミニトマトとピーマンを買って帰る。
帰ったら疲れていたらしく、眠気に負けてソファーでうとうと。
おなかが減ったので、起きて何か作ることにする。
えーと、茄子がまだあったはず…
この間、友人のカレー屋さんハルカムイで食べた、茄子の煮びたしが美味しかったので、なんとなく見よう見まねで、作ってみる。
ニンニク醤油炒めにしてみた。
ニンニクは刻むのではなくて、潰すのがよかったみたい。
潰して絞ったニンニクを醤油でといて、少し多めのオリーブオイルと混ぜて、ほどよい柔らかさになるまで、茄子と炒める。ニンニクが少し焦げるくらいが美味しそうなので、そうする。
これはかなりいい線いっていた。旨い。よしレパートリー入り決定。
次は生姜醤油で試してみよう。
あとは買ってきたトマトのサラダと、お豆腐やさんの豆腐春巻き。
柚子とワカメのスープ、酵素玄米で今日のメニュー。
料理していて気分が乗ってきたので、部屋を間接照明に落として、音楽を選ぶ。
今日は、鈴木重子(ジャズボサノバ)。
雨上がりの気持ちいい風が入る部屋。好きな音楽。旨い食事。
とても満ちた時間。
一人で満ちていることは私にとってとても大事なこと。
一人満ちてこそ、誰かと分かち合うこともできる。
豊かさはどれだけの手間をそこにかけられるかだと思う。
手間の少ないことを求めれば、叶う世界だからこそ、注ぐべき愛は手間に表れる。
自分にどれだけ手間をかけられるか。そしてほかの誰かにも。
自分が心身豊かに生きていくことに躊躇いがないのが、自分の気に入っているところ。
そうしないと他の人と分かち合うのは難しいと感じる。
みんなが幸せになることと、自分が幸せでいることは矛盾しないようにできる。
誰かのつらさや、犠牲の上に成り立つものが、なるべく少なければいい。
優しい気持ちで満ちた世界に住みたければ、まず内側を優しく満たしてあげることが大事だなと思う。
誰かに優しくしたいと思えたら、きっと自分は優しくいられている。
自然に自分の傘を差し出せる人でありたい。
ありがとう。
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