秋色の道





 

今日は夜、同窓会だったので一日オフにした。

ちょっとゆっくり過ごそうかと思ってたのに起きたら昼だった。



少し家事をして、夕方まで時間があったので、隠れ家的にたまに行くcafeに向かってみる。

外に出たら、落ち葉が公園の底一面に敷き詰められていた。





毎日どんどん陽が短くなって、季節の移り変わりに追われるように、木々の葉が色を変えて、大地に積もっていく。

毎日失われていく残りのお日様の光を集めて、陽光の色を葉に託して、大地が冷えないように、落ち葉で覆い包んでいく。



そんな木々と大地の交わす静かな抱擁。

言葉のない自然の中の優しい交流。

少しずつ季節は塗り変えられていく。

うっかりすると秋を見逃してしまいそう。



「残り陽を 集めて重ね 色布団」



思わず写真を撮り、せっかくなのでそれに添える一句詠んで、

なんだか素敵なギフトを頂いた気分になる。



カフェに行く途中の多摩浅間神社にご挨拶して、空を見たら夕日の最後の残光が消えるところ。

夕暮れの空は、いつも少しだけ寂しいきれいな気持ちをくれる。

あたたかくて、ありがたくて、だけど世界に向き合う自分のひとりさみたいなものを思い出す。




隠れ家cafeでココアを頂く。
(ギャラリーカフェでもある)

そこで草木染めのロングマフラーを見つける。

大麻のラックダイ手染め。




なんだか薄桃紫のようないい色で、そこにあった染めの中では一番訴えるものがあったのだ。

古くは花没薬(はなもつやく)の名で知られ、インドからタイ・チベットの山岳地帯で使われるらしい。



なんだか麻を巻きたい気分だったので購入。

着るとやっぱり楽だった。

麻は思念や電磁波から、人の意識や体を守ってくれる力がある。

おまもりみたいに温かく守られている気がした。

お日様色の葉布団をかけられた大地はこんな感じなのかもしれない。



出ると、すっかり暗くなっていた。

今日は本当に空が澄んでいる。帰り道の月もきれいだった。

月まで何も遮るものがない。



その後、15年ぶりに高校の同期の同窓会に行く。

今回が初開催。よく連絡が着いたものだ。

幹事はほんとお疲れ様です。ありがとう。

全学年同期の約半数に連絡が着き、その約半分が参加。60人くらい。



仲のよかった人達はあんまり来てなかったけど、ほとんど話したことのなかった人たちとたくさん話せた。

彼らの変化にも驚き、普通に話せるようになっていた自分の変化にも驚く。

きっと自然に心開けず、構えたり怖がってたりしてたのは自分なんだ。



思春期よりは成長したんだなぁと実感する。

自分の周りの壁はきっと、以前よりは薄くなったみたい。

心を開けば、人はみんな優しい。

ありのままいたらきっと、世界はもっと広いのだろう。



そんなこんなで、なんだかごきげんだった一日。

自分の来た道が、素敵なものだったと思い出せてうれしかった。

みんなありがとう。またどこかで。





ありがとう。









 

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