腹の据わった生き方







僕達が原生動物だった頃、腸は最初の脳だった。

身体に入ってくる異物と食物を見分け、自分自身とそうでないものを切り分け判断していた。

日本人は精神は腹に宿ると昔から体得している民族であり(だから己を滅する時に、頭を撃つのではなく腹を切る)、だからこそそのことの自然を理解することが出来る稀有な人々だ。



腹に宿る知性を取り戻そう。

頭だけではなく、身体全体で生きることを思い出そう。







以下転載

(東京医科大学のKazuya Hondaさんの記事より)

・~・~・~・~・~





脳から腸に情報が伝えられるより、

腸から脳に情報が伝えられてるって...ご存知ですか?



腸内細菌の影響は腸内に留まらず、成長初期の「脳」へ与える影響や「精神疾患」との関係があるのではないかと言われています。



キッカケは、...「ミトコンドリア」のフリーラジカルによって遺伝子のスイッチが「オン/オフ」するような遺伝子外(遺伝子配列そのものは変化しない)の変化に見られる*「エピジェネティックス」という現象が、注目されるようになってます。..*「エピジェネティックス」とは分子生物学の分野ですが、DNAの塩基配列は変化していないにもかかわらず、細胞の記憶として伝えられ現象です。



このことは、 うつ病のような気分障害にミトコンドリアの機能異常や慢性炎症が共通機構として、「エピジェネティックス」の変化に関係してるとの報告もされているのです。



心理的苦悩、ストレス等は、...嫌悪感、不安感、警戒心、心理的ストレスなどの負の情動は、大脳辺縁系から視床下部─下垂体─副腎系に働き、ホルモン、神経ペプチドを通してリンパ球に影響を与えます。



精神─神経─免疫系の密接なつながりからは、精神的ストレスによって免疫系が影響を受けますよね。



しかも、免疫細胞の60 ~70%は、全身免疫をつかさどっているリンパ節や脾臓ではなく、腸に存在しています。そして、うつ病で問題にされるセロトニンという神経伝達物質は、脳よりも腸の神経細胞から分泌される量が多いのです。セロトニンの95%は腸の神経細胞由来です。



その他、脳と同じように腸の神経細胞は30種類以上の神経伝達物質を分泌します。脳と腸をつなぐ迷走神経も、90%以上は腸からの情報を脳に運ぶ役割であり、その反対ではありません。



つまり、脳から腸に情報が伝えられるより、腸から脳に情報が伝えられることが圧倒的なのです。



このことから腸内環境の変化が脳に及ぼす影響が大きいと考えらるのです。脳と腸は繋がってるのです、ですから、腸内環境を整える事が脳機能を高める事が可能なのかもしれません。



そして..自然治癒力と言う言葉は、古代ギリシャの聖医・ヒポクラテスが最初に唱えたものですが。この自然治癒力とホメオスターシス(恒常性維持能力)の関係から見ても、この自然治癒力を高めるには、「体内の腸内細菌(腸内環境)」を正常に保つ事が必要なのですから..









脳腸相関に関する記事もあったのでこちらも併せて転載

・~・~・~・~・~





腸と脳は......、

『脳腸相関』といって、密接な関係があるといわれる原因は.......



過敏性腸症候群の症状と言う病名があります。

便秘や下痢などの便通異常と、腹痛やお腹が張るなどといった腹部症状を.....以前は、これらを「大腸炎」と呼んでいました。



しかし、その後「刺激結腸」という呼び方に変わり、1960年代後半くらいから「過敏性腸症候群」という名前に替わりました。



腸管の機能異常に基ずく便通異常と腹部症状が主となり、他に自律神経失調症に基ずく”不定愁訴”や”精神症状”を伴うことが多い。



便通異常には便秘、下痢、または便秘・下痢の交替があり、腹部症状としては、腹痛、腹部膨満感、放屁等があり、 「自律神経失調症」としては、頭痛、めまい、倦怠感、不眠、頻尿、肩こり、動悸、四肢冷感、徐脈等がある。精神症状としては、不安、緊張、イライラ、うつ状態などの症状が現れます。

......英語では、Irritable Bowel Syndrome(略してIBS)といいます。



この病気は、レントゲン検査や内視鏡検査をしても潰瘍や癌などがはっきりした病変がないのに、腹痛や下痢、便秘、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が起こります。



以前は大腸の機能の異常によって引き起こされる病気ということで「過敏性大腸症候群」と呼ばれていましたが..、最近では、「大腸」だけではなく、「小腸」にも関係することなどから「過敏性腸症候群」と呼ばれるようになりました。



過敏性腸症候群の原因は一つではありませんが、

腸と脳(ストレス)の関係も一因と言われています。



腸と脳は、「脳腸相関」といって、実は密接な関係があるのではと言われるようになりましたのは、ここからなのです。



というのも、腸には脳と同じ神経が多く分布し、それらは自律神経でつながっているからです。



過敏性腸症候群の場合は特に腸が敏感になっているため、ちょっとしたストレスにも反応します。



また、少しの腹痛でも脳は敏感にキャッチし、”不安も症状も増幅”していきます。もちろん、過敏性腸症候群の原因はストレスだけではありません。食生活や睡眠などの生活リズムの乱れも、腸の症状に大きく影響を及ぼします。



「過敏性腸症候群(IBS)」は、主に大腸の運動、および分泌機能の異常で起こる病気の総称です。



ちなみに..IBSとの併発が多い疾患は次のとうりです。



身体的障害....25%から33%

不眠症....50%

うつ病......29%

パニック障害......12%から41%

逆流性食道炎.......25%から51%

機能性ディスペプシア(*FD).......23%から57%

*FD=胸やけ、食欲がない、腹部膨満感(胃もたれ)がある、腹痛があるなどの症状があるにもかかわらず、検査をしても何も異状が見つからないものです)





・~・~・~・~・~



















 

0 件のコメント :

コメントを投稿