二番目に好きなもの


夜明けと日没の変わり目が好きな時間。
十一月は二番目に好きな月。

二番目に好きなものっていいよね。
一番真っ直ぐに軽やかに愛せる。
握り締めずに愛せるものがあるなら、それは一番美しいものになり得る。

境界を越えるときの、風にほんの少しせつなさが交じる時間が好きだ。
季節が変わり、時が移り、時代が動いている。

紅い月が越境の知らせを携えて来た夜。
静かな夜明けの始まり。







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