週末、トレイルウォーカーの現地トレーニングに行ってきました。
土曜は鎌倉の友人でロルファーのこうたろうさんの指導を受け、徹底的に歩くということの構造学的理解と、必要と思われる意識の持ち方、エクササイズ等を学び、歩くことにかけて頭を飽和させてきました。
その後、食事をし、小田原方面のの旅館へ移動。
前泊し日曜当日朝5時40分から行動というスケジュールでした。
当日の朝、旅館で見つけた張り紙。
なんのことか分かりますか?
「急ぐとも外に散らすな吉野山
桜の花も散れば見苦し」
実はトイレに張ってあったのです。
なんと粋な貼り紙か。
それはそうと、100キロの行程の最後部分の20キロ程度を歩いたわけなのですが、結論からいうと、自分の体力のなさに打ちひしがれました。恐るべし山道。大丈夫かオレ。
山に入れば多少なりとも元気になるという計算があったのですが、それは平地を移動している場合なのだということに気が付きました。
幾つもの峠と山を登ったり降りたり渡ったりするうち、久しぶりに膝が笑うというのを経験しました。やばい、なんかカクカクしてる…
今日は筋肉痛と右ひざにダメージが残っています。うーむ。
前半まではペースどおり、むしろ早いくらいだったのだけど、後半の登りに来て、明らかにペースダウン。というかその速度でしか足が上がらない。
一緒に行ったチームリーダーののみすけさんは、ワンダーフォーゲル出身だけあって、最後までペース落ちず。恐るべし、さすがです。
穿いていったずぼんに枝で穴を開けたので、足回りのスパッツ(伽半)と軍手は必須アイテムに加わりました。
塩の小瓶が途中、全開してポケットを塩で満たしたので、取り出しやすい、胸ポケットに入る細いケースも必要そうです。
こまめな給水と塩の補給で、脱水症状も防げたし、懸念だった偏頭痛もなんとか回避できました。水はいくらあってもいい。
ひょっとして日常の偏頭痛も、水と塩を摂ってれば回避できるのかもしれない。(覚書)
昔、一晩で56キロ歩いた経験があったので、それなりにいけるだろうと踏んでいたのですが、平地と山道ではまったく比較条件にならないということを悟りました。苦しさ数倍。
100キロのイメージを平地の感覚で想定していたので、考えを改めねばならなそうです。
今回歩いたのは、最もアップダウンの多いパートではあったので(高低差1100m以上)、ある意味最大の難所(そんな所を最後に持ってくるなんて…)だったのですが、あの道を夜中に歩くのはあまり考えたくないですね。
朝出発の48時間以内ゴールなので、できれば前日の日が暮れる前を目指したい所です。
できなさそうだと思うことに挑戦して乗り越えるから、成長するのだと自分を励ましています。
前日のウォーキングワークショップは確かに効果があったと、実感しました。
上り下りの最中は、なかなかそれどころではなかったりもしましたが、それでもかなり楽な意識を保つことが出来ました。
「お前の足はぁ、心臓から生えているぅ!」
(足を動かす深部筋肉である大腰筋は、鳩尾辺りから始まっている)
「天と地ぃ!」
(正中意識を保ち、天地に繋がり、周辺スペースに対して広く意識を確保)
「そして太陽が呼んでいるぅ!」
(自分の重心を、遠くのポイントに引っ張らせることで、足ではなく重心の移動で進むことが出来る)
などの意味不明な心の叫びを、始終発しながら、困難な山道を踏破してきました。
当分上り坂は見たくないとその時は思いましたが、きれいな景色もたくさんありました。
そうでない場所は歩くのに精一杯なので、写真を撮る余裕はありません。
歩いている(昇り降りの)間に考えることはたくさんありました。
きっとこういう時間が、歩く意味なのだと思うし、気付きを伴なう経験に繋がるのだなとも。
それはまた歩き終えたときに、あらためて。
読んでくれてありがとう。
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