世界は良くなって行っていると思っていた





友人の日記より転載です。



いつだって、多くの子供はまっすぐにものを見ていると感じました。

ひるんだりあきらめたり、見ないふりをしたりは大人の事情。

それでも自分が動かなければ世界は変わらない。



私は個人的には原子力発電やプルサーマルよりは、自然エネルギー、フリーエネルギーに賛成です。

自分の部屋に、捨てられないゴミが増えていったら心地好く生活できません。

この星は引っ越すこともできない私達のかけがえのない家です。

それも沢山の種類の住人の一人として間借りしているだけです。



そして人間はまだ、原子力関係の莫大な汚染を生むゴミの、安全な処理の仕方を知りません。

そんなものがこの地球に増えていって、目先の小さな欲得ばかり追って、どんな世界を創りたいのかと、どうして子供に胸を張れるのか。

子供達が自分達で、自分の未来を守るために動き出しているなんて、大人は恥を知るべきだ。

儲かるか儲からないかよりも、守るべきものが何か、いい加減に目を覚まさなければ。



勇気あるお父さんに拍手です。

私ももっと勉強しよう。







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玄海原発プルサーマル計画って



六ヶ所村ラプソディの鎌仲監督がプルサーマル計画の問題点についてわかりやすく説明してくれています。

そして愛媛の小学生が行った署名活動、彼の提案する代替エネルギー、今声をあげることの大切さなどをお話ししています。



ご覧になっていない方はぜひ!

http://www.youtube.com/watch?v=9E5UufdfCCg  (必見・5分くらいです)



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鎌仲監督のお話し

「玄海原発プルサーマル計画について」の中に出てくる小学生、

天音くんのお父さんの言葉です。



http://www.tentsuki.asia/amato/

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情報を発信するにあたって



この度は、息子天音の行動にご協力いただきありがとうございます。



彼がMOX燃料(プルトニウム・ウラン混合燃料)のことに関心を持ち、感じ、調べ始めて請願にいたるまで本当にあっという間でした。



普段は本当に普通の小学5年生ですが、ことMOX燃料を使うプルサーマル計画については納得がいかず、何とかしたいと思う非常に強い意志が、私たち両親を巻き込みながら展開していきました。



彼が今回の行動を起こしたことについては、ことのはじめから彼の気持ちに寄り添ってきた家族でも正確に説明するのは難しく、そしてなお、文章で簡単に説明できるものではないと感じています。本人はあくまでも、感じたことを純粋に行動に移しただけなのですから。



そこで父親の立場から、今回のことを振り返って整理したいと思います。



私たちは四国の山の中に住んでおり、「自然と人の相互依存・共生関係の本来の姿を求め」、仲間と共に里山づくりをしています。私たちが生活しているこのスペースを「人を含めた生き物が安心して暮らせる場所を目指している」と訪問者に説明していることを、天音はよく知っています。このことと、伊方に原爆の材料のプルトニウムがやってきたということが大いに矛盾していると感じたようで、彼はこのことに納得しませんでした。



「世界は良くなって行っていると思っていた」と彼が言ったとき、



「お父さんに任せとけ!」と言えなかった自分は困り果てていました。



核の問題にまったくの無知ではないつもりでいましたが、原子力発電の問題に関しては、あまり知りたくないし、自分は関わりたくないとも思っていました。電気を使っているのだから、この事はなんとも言えないと考えていたのです。



そこで息子の「世界は良くなって行っていると思った」発言です。



私たちは原子力発電やプルサーマル計画について正確な情報を持っておらず、



妻とも相談し、MOX燃料を怖がっている彼に、できるだけ考えが偏らないように天音が欲しがる情報を集める手伝いをしていきました。図書館ではエネルギー関係や原子力の本、原発反対派の方が出しているブックレット、インターネットの情報。賛成派の人の意見、反対派の人の意見など…。



同時に、私たち両親も彼に続いてプルサーマル問題の学習を始めました。



本人が納得するまで、彼に寄り添いながら家族の問題として取り組みました。



ここではっきりしておきたい事があります。11歳の息子の署名活動や請願といった行動は、彼自身がプルサーマル問題についてのいろいろな考え・情報・選択肢の中から、彼の純粋な思考・判断において、責任を持って今回の行動にいたる選択していったということです。数日前に兄弟のように共に生活をしていた子ヤギが、病気で苦しみながら息を引き取った時に立ち会ったことも、彼の中の何かに影響したようです。



その時我々夫婦は、恥ずかしながら彼に代わって事を進めていける知識や意志・勇気・強さを持ち合わせていませんでした。



彼は本当にたくさんの思いを「言葉」にして我々に伝えましたし、私たち家族はそれについて話し合いをしました。彼の言葉と純粋さに何度も涙したことを覚えています。



彼の決断と普段には見られない非常に強い意志・使命めいた眼差しに、夫婦そろって困惑しました。そして夫婦で話し合った結果、このことに関しては、彼の踏み台になり、盾になり、彼の思いを遂げさせようと決断しました。



今回,開設したこのページは、「大人たち、ことに親や周囲の原発反対派と呼ばれる人が子どもを使ったのではないか・・」という憶測や、さまざまな意見が交錯する中、「プルサーマルはやめてください」といった、小学5年生の子どもとその家族として、私たちに起こった事実と、その経緯。 それから、未来につなぐ今後の展望をささやかながら、当事者としてきちんと記しておこうと考えたからです。彼の思いはあくまでも、今も変わっていません。「伊方のプルサーマルは何としても止めたい」ということです。彼の請願提出後、多くの大人たちが動き始めてくれたことを知って心強く感じています。一緒に学習をしてきた私たちも、今はプルサーマルについて知り、現時点での装荷、プルサーマル発電の開始は中止すべきだと思っています。



6月議会以降、プルサーマルに変わるエネルギーを家族で考え、学習しています。署名を集めているときに、たまたま、NHKの放送で知った地熱発電を中心としたクリーンエネルギーが基幹電力供給に繋がるのではないか、と今考えています。我々大人がプルサーマル発電に代わるものとして提案しながら、行動をしていこうと思っています。



子どもに教えられました。正しいと思うことに臆病にならず、勇気を持って安心して暮らせる未来のために考え、行動していきたいと思います。





鷲野 宏





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