ただいま





 

ただいま。

しばらく潜ってましたが、本日朝くらいから浮上して戻ってまいりました。



ここ数日はがっつり内観の日々でした。



しかし、家に籠って動かないでいるとだめだ。

頭でいくら考えてもだめなのよ、こういうときは。

そして頭も心も詰まってる時は特に、なかなかそこから脱せない。

本を読んでも心の奥に潜ろうとしても、どこにも行けなくなる。



でも逃げなかったよ。今回は。

逃げようとする自分をそのままに、留まってどうなるのか見ていた。

観切るまでとことん付き合ってやるつもりで、潜ってみた。



年に何回か自分の奥に潜る時期が訪れる。

それは夜の眠りが生き物に静かな変容をもたらすように、植物が冬に根を伸ばすように、そっと訪れる季節の巡りのような大切な時間。



多分それは内的な熟成と整理と統合のために、私にとって必要な隙間。

宇宙が用意してくれた蛹の繭のようなギフトなのだと受け止めている。

そういうときは、イベントの予定もなく、まとまった空白の時が生まれて、お客さんもぱったり来なくなる。

まったくよくできている。



もういろんな方向から、必要とかタイミングとか、見るべきテーマとかが与えられ、否応なくそうなる。

宇宙のリズムに逆らってもいいことがないので、最近はすっかりそれに乗ることにしている。



ここ数日ずっと眠くて、夜も昼も寝られる時は寝た。

人が寝ている間に、どれほど多くの霊的な統合が行われているのだろう。

それはきっとあらゆる次元にわたって行われている。

漠然と感じる自分の中の何かの跡も、蛹の中の蝶には、自分がなぜどのように変わるのか、知る由もない。

それでもいくつかの夢の中で、たくさんの学びや理解があった。

感情が爆発したりもしていた。

ただ今は、自分の必要と、内なる自然のリズムに従うのみ。



今朝は太陽のリズムで早く起きられた。

せっかくだから、家の仕事を先に全てしてしまうことにした。



酵素玄米を研いで、炊く。

洗濯をして、干す。

植物に水をあげて、部屋を拭く。

シャワーを浴びて、祈る。

一連の静かな朝の営み。



その間、ある音楽だけをずっと流していた。

ひとつの曲だけを空間に満たして、その音と一体になってみた。

とても素敵な音と声。本当に優しい大きな祈りの歌。



自然の中で、大きな腕に抱擁されるような、自分も自然を抱きしめているような、そういう想いが音と声に満ちていて、屋久島の自然の中で感じた想いを思い出した。

祈りがあたたかい光になって胸を満たして、空間と交流していた。



そうしたら、からだが自然に動き出した。



ハートを考えて探したらだめなんだ。

ハートは感じなければ見つからない。

そんなことも忘れてしまっていた。



胸の真ん中にあるものにしたがって、それが動くにまかせる。

いろんな想いがあふれて、自分を動かしているものに身体を満たさせた。



動きがしなやかな変化をともなって、舞踊のような動きになる。

きっと最初の舞はこうやって生まれたんだ。

自然と交流していた祈りが、動きをもって顕れたものが舞だとすれば、内なる光が音になって広がれば、歌になる。

きっと人は言葉よりも先に、歌を持っていただろう。



しばらく舞うにまかせていたら、何かに自分が呼ばれた気がした。

あぁ、そうだ。どうして忘れていたのだろう、君のことを。

「よろこび」と言う名の歌う楽器。



このディジュリドゥは私にとって特に特別なひとつ。

命を終えたリュウゼツランからその身をいただいて、喜びを歌うために新たな生命を吹き込まれた、大切な相棒。



命あったものには、たとえ形を変えても生命が宿る。

そこに本当に真摯に接すれば、友になれる。

だからその音色には、優しくて深い声が宿る。



しばらく共に、音を合わせて、曲と音と声を和合していたら、とても優しい気持ちになれた。



・・ありがとう。



何かが終わった気がしたので立ち上がったら、鏡に映った自分の目に、優しくて親しみやすい光があった。

おかえり。ようやく戻ってきたかな。



あとは仕上げだな。

夢や体感の中で受け取ってきたものを、理解に落とし込んでアウトプットできるようにしなければ。



この段階に来て、ようやく本や知性が役にたつ。

誰かの知的な遺産や経験が、自分の中の理解と共鳴して、身体と心で受け取れるようになる。

そうしてそこから、自分だけの真実を導き出せるようになる。



宇宙の計らいが素晴らしいのは、こういうことが全て同時平行で進行していること。

数日前から読んでいる本が、よりリアルに意味を持ってくる。

僕にとって、今回のメッセンジャーはゲリー・ボーネルだった。

彼の体験的自伝が、今朝はタイムリーに自分に響いた。



よしよし、これを追いかけていけば、見つけられそうだ。

形にするにはもう少し時間がかかりそうだけど、収穫が大きそうなので今回はじっくりいこう。

次に何を読むべきかも、ハイアーセルフに示唆された。

昨日から自己の内的対話もすべりがいい。



いつだって、人と本と音楽に救われてきた。

アップダウンがあるのも精神にリズムが伴なうのも分かっている。

そんなときに、どうすればいいのか知っているのはありがたい。

自然のリズムは抵抗さえしなければ、とても大きな恵みをもたらしてくれる。



今日はいい日だ。

午後に友人の個展とライブに行って、久しぶりの人々と再会した。





毎日何かが、変わっていく。

すべてが何かの恵みのかたち。

信頼して行こう。





ありがとう。









♪今回の瞑想使用曲

えま&慧奏「あめつちのうた(3rd)」よりNO'6. ”YURAI”(3'04'')

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