三歳の君へ



お誕生日。
早いなぁ、もう3歳か。

なんだか人間らしくなってきて、お話ができるようになってきて、かわいいなとも普通に思うのだけど、一般的な親としての視点では見ていない自分に気付く。

多分この人のことを人として、歳の離れた友人として好きな感じなのだ。
お互い別な時代、別な場所に生まれたとしても、きっと友人になれたと思う。

世界に対する優しい触れ方や間の置き方、基本的にハッピーなところ。
声や目線の質から見える彼の魂が、素直に尊敬できて好きだなと思っている。

三つ子の魂百までという言葉が本当なら、このまま素敵な大人になってほしい。
そのときは、いつか君の生まれる前にした、あの約束を果たしに行こう。

まだ君がお腹の中にいた頃、「なぜ私のところへ来たの?」と尋ねた僕に、君はテレパシーでこう答えたんだよ。


「私はあなたを引き上げにきたの、あなたが自分の道へと戻れるように。
そして私はあなたと一緒に、この星の素敵なものをいっぱい見に行くの」

「そうかい。じゃ一緒に色んな美しいものを見に行こうな」






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