屋久島のシャーマンが描くスピリチュアルエッセイペーパーバック版(紙版)¥990Kindle版(電子書籍版)¥786
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お陰様で旅人の樹での活動を二十年もやってこれました。
本当に皆様のおかげです。ありがとうございます。
一つの節目として何かを形に残したく、ずっと書きたかった一冊目を出そうと思い立ちました。
自分の活動も後半に入ってきて、何を残せるかを意識するようになりました。
作中のあとがきにも書きましたが、いつかずっとやりたいと思っていたことがあります。
私の目指すスタイルは写真家の星野道夫のエッセイのような文章です。
あんなふうに大事に自分の棚の奥にしまわれて、時々読み返すお守りみたいな本を作りたかったのです。
温かな目線を持って世界の解像度を上げてくれるような、感受性を洗い流して清めてくれるような、そんな文章を書いていけたらと思います。
表紙に使われたこちらの絵は、うちの陽貴くんが6歳の誕生日に描いた絵です。
結局、二十年分もいったい何をまとめて書くべきかと思って過去の記事を読み返していた時、屋久島に移住してからの三年間の記録が、なんだかもっとも鮮烈で美しかったのです。
決してそれまでの時間がくすんでいた訳ではないのだけど。
それまでの時間が自分の下地を創ってくれて、この島から開き始めたような気がしました。
だからこの島で生まれた美しい色彩を、最初の表紙に使いたいなと思ったのです。
書くという作業は言葉で描くことだから、やはり言葉には色彩がある気がします。
人は出会った言葉でしか話せない。
持っている言葉のパレットでしか、見えている世界を描けない。
それは世界がどんな風に見えているのかさえ、決める力を持っている気がします。
透明な言葉を持てる人は、透明な目を持っていると信じているから。
ひょっとするとそんなふうに丁寧に世界に触れなおすことが出来たら、見てきたものや今見えている世界さえ、新しく創りなおせるのかもしれません。
そうやって綴られていく日々の想いが、形になっていくのを自分も見たいのです。
さて、そんなわけで次の目標はロングセラー作家です。
今回編集作業を毎晩していて、本を作る作業が思いの外とても楽しかったから。
拙いながらも、今後作家業を自分の活動に加えていきたいと思います。
この新しい始まりを見届けてくださった全ての方に、心から感謝をお伝えいたします。
ありがとうございました。
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