無力感と希望







二年位前に書いたcoccoについての記事に今朝コメントを頂いた。

あらためて読み返してみて、今感じていることとリンクしているなと思った。



原発都民投票を求める32万人の署名票は、一部のわずかな人数によって本審議もされずに切り捨てられた。

それなら別のやり方を模索しなければ。立ち止まってる暇はない。

恐ろしい[ネット言論弾圧法案]も何の報道も国民的議論もなく成立しそうだ。

これは「権力者を批判する人物に対して、権力者側がその気になれば200万円以下の罰金、2年以下の懲役刑、もしくはその両方に同時に問える」といっているようなものだ。

報道規制、言論統制は国の乱れる前兆だ。要注意か。

「さよなら原発1000万人署名に賛同した脱原発議員リスト80人のリスト」が出た。

圧力もあるだろうから、実際にはもっとたくさんの賛同者がいるはずだ。保存しておいて、次回の選挙に活かそう。



ここは法治国家で、近代国家で民主主義を掲げている国だ。

そこに至るまでにだって、多くの理想を掲げた足跡があったのだ。



それでもよい未来が創れると信じたい。だからできることをしていこう。



 



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cocco  (June 05, 2010)





coccoの言葉や歌を聞くと、どうしようもなくせつなくなる。



愛したいという想いと、深い願いと、どうにもならないという嘆きと、力及ばぬ絶望と、それでも進もうとするまっすぐな意思と。

皆を守りたくて、皆を愛したくて、この星の命のすべてに向けられた心は、大きな強さを持てない人には虚言のように映るだろうに。



俯いて目を逸らそうとする人々に、どうやったら届くのだろう。

あなたにも力があるのだと、どうやったら信じてもらえるのだろう。

自分を信じ続けることが一番難しいのに、それでも孤独に堪えて進むことで示すしかないとしたら、苦しい道になるだろうに。



この星の未来に希望を持ちたくて、本当に目を逸らさずに踏みとどまってい続けるのには、たくさんの勇気がいる。

それでも信じ続けた人々によって、世界は少しずつでも優しくなった。



まっすぐすぎるくらい愛したいものを愛して、足掻いて受け止めて、自分に嘘をつかずにいようとして、そんな人間くささを隠そうともしないで。

声を挙げ続ける人々を私は支持する。

あなただけではないと、道は違っても同じ先へ、共に歩きたいと願う。



この星が本当に優しい星になりますように。





ありがとう。





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てんつくまんのメルマガが、原発の問題に関して分かりやすい説明があったのでそれも転載します。

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知ってる?知ってる?

「今こそ政治に目を向けるべきやということを」



ゴーーーーっと、台風が今から直撃する福島からワンダフルイブニング!

台風ちゃん、福島原発からそれてちょうだいね。

さぁさぁ、民主党、自民党、公明党による三党合意によって、これから国会で消費税をあげる法案が検討されることが決まった。

夏の電力が足りないということで大飯原発が再稼働する事が決まった。

愛媛の中村知事は伊方原発の再稼働は必要とコメントしている。



誰がこんな結果を招いたのか。

そう、一人一人の行動や今日までの選択の結果やな。

昨日のニュースを見たかな?

そのニュースを見て、キャスターの小倉さんが吠えてた!

原発くんっていうのはな、大きな大きな弱点があるんやわ。



原発くんは人間と一緒で生きてるとウンチ(放射性物質のゴミ)をする。

その原発くんのウンチの近くに行くと臭すぎて一瞬にして死んでまうんやわ。

311の地震が起こるまで地震国と言われてる日本には54人も原発くんが生まれ、毎日ウンチをしてきた。



問題は、実はそのウンチを捨てる場所を決めてないんよ。

だから、昔の肥だめみたいにプールに沈めて冷やしてたんよ。

原発くんがするウンチは人間と違って熱いねん。

めっちゃ熱を持っていて、それを冷やす為にウンチをプールに沈めてるんやわ。



それが地震によって、福島原発くん兄弟の長男、次男、三男、四男が地震や津波によって、家にためていたウンチが海に流れ日本や世界に垂れ流し状態になってもうたんや。

地震が起こった時に水をかけていたのは、うんちがプールの中から顔を出したら、さらにウンチが臭く(放射線が放出)なってみんな臭くて生きていけなくなるから水をかけてくれてはってん。



原発くんの弱点はこのウンチの処理やねん。

実は青森県の六ヶ所村っちゅうところにウンチの再処理場があるんやわ。

この再処理場はまだ正式に稼働はしてない。

なんでって何回、実験しても事故ばっかりで安全が確保出来ないからやねん。



今まで日本の政府は54人の原発くんから出たウンチを六ヶ所村に持っていて再処理をしようと思ってた。

でもな、この再処理をしたらとんでもない問題が生まれるんや。

それは、この再処理工場の役割はうんちを分解して、プルトニウムをとりだして、そのプルトニウムをまた原発くんに飲ませて、もう一回、電気を作る作戦なんや。



そやけどな、この分解作業をすると、普通のウンチ(低レベル放射性物質)がめちゃくちゃ臭い高濃度なウンチ(高レベル放射性物質)が出来てしまうわけよ。

そして、大問題がそのうんちが高濃度のウンチを人間が近くに行っても大丈夫なウンチ(低レベル放射性物質)になるまでどうするかっていう方法やねん。



昔の人が考えたのは300メートル深く穴を掘って、そこにガラスの中にウンチを閉じ込めて保管することやってん。

さてここで問題です。

その高濃度ウンチ(高レベル放射性物質)が普通のウンチ(低レベル放射性物質)に変わるまで何年かかると思う?



答えはビックリするで。

そう、10万年。

10年ちゃうで、10万年。

ちなみに1万年前は縄文時代やからね。



地震国日本で、この高濃度ウンチを受け入れる場所はどこもない。

昨日の東京新聞に載ってたんやけど、専門家達が集まって話しをして、結局はこのやり方は地震国では辞めといた方がいいだろうっていうことになったんやて。



つまり、日本では処理の方法が無くなったということ。

もう、日本は原発を卒業する時期に来てると思う。



六ヶ所村再処理工場や福井の高速増殖炉もんじゅの計画をやめて、これ以上、ウンチを出さないようにし、風力や太陽光や地熱を含め、自然エネルギーの開発に予算を組んで、開発者達にどんどん資金を提供し、世界に誇る自然エネルギーの商品の開発に取り組むことやと思う。



今年、もしも、みんなで省エネが出来なかったら、夏が過ぎても大飯原発は動くだろう。

だから、みんなで省エネを楽しみながら徹底することやと思う。

いっぱい電気を使いながら、原発反対って言っても、今の政治家さんは物理的に動かすやろう。

だから、「ほらね。電気は足りたでしょ?」っていう数字を出してあげることやと思う。

自分達が処理する技術を持ってないのに、処理出来ない物を産み落としてゆくのは、未来の子ども達にお恥ずかしい。

そうならんように、今、省エネを楽しもう。



ちなみNHKでこんなニュースが流れていた。

LEDを安価に 町工場のアイデア





日本の多くの電気は企業が使っている。

だから、こういうアイデアで電気の消費は70%に抑えられてコストも圧倒的に下がり、光量もあがる!

素晴らしいアイデアはみんなで共有していこう。

工場で水銀灯など使っている会社さん、ぜひ、このNHKを見てちょうだい。

経費削減&省エネ&水銀灯より明るい光量!

これは、ぜひやってみるべしではないでしょうか~!



もしも、消費税をあげるのであれば、原発をこれから稼働していくのであれば、ぜひ、選挙をしてほしい。

もう一度、政治家を選ばせてほしいね。

山口県では自然エネルギーのスペシャリスト飯田さんが知事選挙に出る事も表明したし、時代は少しづつ変わってきている。

だから、今こそ、政治にあきらめないでおこうね。





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そしてどうすればこの問題を解決できるのかについても、具体的な解決策はすでにたくさん出ています。

ほんの少し意識を拡げて、ほんの少し行動に移せば、一気に解決できるところに私達はいる。







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 ◇■ 田中優より 『再稼動ではなく、原発の廃炉を』 ■◇

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「取れない責任を取ると言うな 大飯原発を再稼働するな 緊急記者会見」

田中優のコメント後半部分(その1)です。



6月13日にアップしました田中優ブログでは動画や全文をご覧いただけます。

優さんの明瞭簡潔な説明を、ぜひ動画でご覧くださいませ!



2012.6.4 「取れない責任を取るというな!」会見 衆議院第一議員会館にて

動画 ⇒http://www.ustream.tv/recorded/23078337

他出席者 マエキタミヤコ、鎌仲ひとみ、水野誠一、本内みどり、桃井貴子、

坂田昌子、花岡和佳男、阿部知子、福井県庁前から中継 山本太郎、佐藤潤一



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58:32より(約3分間) 

質問「デモや署名をやったが効果をあまり感じられなく無力感を感じます」



ある方が「私のように内側に入っている人物が言うことの方が全然強烈なんだ、デモをやっている人なんて影響を及ぼしてない」ってどこぞのラジオで言った人がいるんだけど、とんでもない間違いです。思い上がりです。 



やっぱりみんなの動きがあるからこそ成り立つことですね、それはやっぱり力があるんだということを信じて、絶えず納得するしかない。

それともうひとつ、僕は別の解決策と言うのをいくつも考えついています。



需要を下げるの簡単です。事業者です。東京で圧倒的に増えたのはオフィスです。

オフィスの中の21・3%は照明器具が増やしました。これ、1本に下げても同じ明るさにできるんですよ。つまり半分に下げること簡単にできます。



45%はエアコンです。45%のエアコンは、ガスエアコンに替えると10分の1の電気にすることができます。しかも、それによってランニングのコストもガスの方が安いので、電気エアコンを使っているところだったら簡単に10分の1にしてその分だけ得させることができる。これが需要側にできることですね。



今度はじゃ供給側を考えましょう。供給側には「グリッドパリティ」という言葉がありまして、送電線からの電力会社の電気を買うことと、自分の太陽光とかで発電した場合の電気のコストが同じになることを「グリッドパリティ」と言います。

今年に入ってからグリッドパリティ実現しました。何と、 太陽光発電で1kwh当たり19円を下回ります。



今我々電力会社から24円で買っていて、このあと値上がりして26~27円になります。明らかに19円の方が安いですね。



経済原理からそれをつけっちゃった方が得になりますよ、これは商売としてやれる、その商売をどんどん広げていってもらって、原発いいですけど、高いから誰も買いませんよ、という形に社会を作ってしまうこともできる。



だから僕は、ここから先は事業者にもがんばってもらいたいと思います。経団連から抜けた人達が新しい団体を作ったようだけど、こういう運動に期待したいと思っているし、いろんなジャンルから、いろんな運動が出てくることで解決策が生まれるものなので、その中のジャンルの一つを支えていると思って、自分に自信を持ってほしいと思います。



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01:13:50より(1分半)

大飯原発の再稼動について、「これは電力需給関係の問題ではない」って関電がしつこく言ったわけです。

つまり足りる足りないの話ではないんだ、それに対して仙石氏がはっきり言ったのは、「これは企業会計の問題だ」、つぶれてしまうから、企業会計上どうしても再稼動しなければならないのだと言ったんですね。



企業会計のために人の命を賭けるっておかしいです。企業会計に例外を置けばいいだけではないですか。



原発の場合、経費の9割以上が「固定資産経費」で、特に燃料費が少ないんですよ。

圧倒的に設備費用の方がでかいんですね。それの固定資産がさっき言ったように8千900億円あるわけで、それが「負債」にされてしまうと困るわけです。



それなら当面の間、動かしてなくても「資産」として認めると扱えばいいと思います。

それが毎年毎年減価償却されながら減っていくだけのことになります。今の政権がやろうとしている「とりあえずの時間延ばしをして、その間に稼いだお金でペイしちゃおう」ということを、実質的にできてしまうことになります。



だからなにも人を人身御供にしなくったって、企業会計の中にその現状のものを「とりあえず動いてなくても資産と認める」と例外を作ればいいだけですよ。



文字数の関係で、続きの「ストランテッドコスト」「廃炉後の雇用はこうすればいい」は次号にてお送りいたします。

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※詳しくは現在発売中の岩波書店「世界」7月号や、近日発行されます「DAYS JAPAN」にも寄稿していますのでご覧ください。



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メルマガ「田中優の“持続する志”」

http://www.mag2.com/m/0000251633.html



















 

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